スポンサーリンク


上記の広告は一定期間更新のないブログに表示されます。新しい記事を書く事で広告が消す事ができます。

  

Posted by みやchan運営事務局 at

2011年06月04日

久高島WS

今回の相方先生のプログラムを受けたことで、今後のスタジオの方向性が見えてきたので、それについて書きたいと思いますスマイル

ちょっと専門的な内容になりますが、興味ある方は読んでみてくださいクローバー

今回のプログラムでは、実践は呼吸法のプラナヤーマを中心に深めながら、講義は主にヨーガ・スートラの第3章まで踏み込んだ解説を聞いてきました。

ヨーガ・スートラは、195章から成り、1~4章に分けられてます。

第1章は、サマディの説明、第2章は、実践、第3章は、シッディと言って、日本語では超自然力と訳されることが多いですが、心の潜在能力について書かれてるそうです。

そして、最終章の第4章がカイヴァリヤ;日本語で独存と訳されてますが、その独存の説明が書かれてます。

第3章からは、インド六派哲学のうちの一派と呼ばれてるサーンキヤ哲学が入ってくるため、サーンキヤ哲学の理解も必要になります。


ヨーガ・スートラの第2章に出てくる↓アシュタンガ・ヨーガのうち、

1. Yama(ヤマ)...........身辺環境の最適化
2. Niyama(ニヤマ)........生活態度の最適化
3. Asana(アーサナ)..........動作制御系の最適化
4. Pranayama(プラナヤーマ)..自律神経系の最適化
5. Pratyahara(プラティヤハーラ)
6. Dharana(ダーラナ)
7. Dhyana(ディヤーナ)
8. Samadh(サマーディー)

↑相方先生が昨年12月にインド・ロナウラで行われたワークショップ時に使われた資料;ヨーガの基礎理論参照)

1~4をBahiranga/バヒランガ・ヨーガ、5~8をAntaranga/アンタランガ・ヨーガと言います。

バヒランガとはサンスクリット語で”外的な”、アンタランガが”内的な”を意味します。

まず1~4で外的な環境を整え、心の動作の安定化作業を行い、5~8で瞑想を行いながら内的な環境を深めていく流れになります。

バヒランガ・ヨーガの1、2の「ヤマ・ニヤマ(Yama & Niyama)」は日常生活を平穏に過すためのガイドラインで、

ヤマとは、日常生活を円満に過ごすために、避けたほうがよいことの警告。

①アヒンサ(Ahimsa);暴力を避ける
②サティア(Satya);嘘をつかない
③アスティーヤ(Asteya);盗まない
④ブランマーチャーリヤ(Brahmacharya);自制心のある生活態度
⑤アパリグラハ(Aparigraha);余分な物を所有しない

ニヤマとは、日常生活の質を向上させるために、心がけてやった方がよいことの勧め。

①サウチャ(Sauca);身辺を清潔を保つ
②サントーシャ(Santosha) ;状況に左右されず、内面の維持満足
③タパ(Tapas);忍耐力をつける
④スワディヤーヤ(Svadhyaya);自分自身を知る
⑤イシュワーラ・プラニダーラ(Ishvara-pranidhana);自分を超えた自然の力の働きについて考える


3のアーサナは、姿勢、ポーズ、4のプラナヤーマは呼吸法、調気法です。


くすなみ木ヨーガスタジオでは、主にこの1~4のバヒランガ・ヨーガの部分をお伝えしていきたいと思ってます。

アンタランガ・ヨーガに入ると、瞑想を深める段階に入り、インドの宗教色=ヒンドゥー教の色が濃くなります。

しかし、ヒンドゥー教はインドで生まれた民族宗教である為、日本人の私達には分からない部分が多くあるそうです。

そこで日本人が瞑想を深めるには、インドで生まれ日本にも伝わってき仏教の理論と合わせて行う方がスムーズに行えるとのこと。

殊に仏教と言っても、インドから南方のタイやミャンマーに伝わったとされる上座部仏教と言ってブッダの理論をそのままに残してる仏教があり、その瞑想法がヴィパッサナー瞑想になります。

ですので、トラディショナル(伝統的)ヨーガを深める道筋として、日々の心身の調和、安定を目指すのであれば、バヒランガ・ヨーガを続けていかれたら良いですし、もし、バヒランガ・ヨーガからアンタランガ・ヨーガを深めたい方は、ヴィパッサナー瞑想への参加や、機会があれば、相方先生が一般向けに行うプログラムに参加してみることをオススメします。

ヨーガをライフワークとして行う場合は、しっかりした枠組みが必要になります。

しっかりした枠組みというのは、誰々が創始者というヨーガではなく、古代から綿々と受け継がれてきた知識=古典文献に基づいた枠組みを指します。

相方先生のプログラムでは、ヨーガの古典文献を読み解きながら、その文献の内容の枠組みでヨーガを行っていきます。

なので、私は相方先生に師事してますが、相方ヨーガを学んでるのではなく、相方先生を通してヨーガの伝統的な知識を学んでるというスタンスです。

ヨーガの伝統的な知識とは、具体的にはヨーガの全体像を掴むにはヨーガの根本経典と言われているヨーガ・スートラを、ハタ・ヨーガの個々の技術面を学ぶにはハタ・プラディピーカとゲーランダ・サンヒータという文献を紐解いていきます。

ヨーガの勉強を行うと、古典文献に触れるので同時にインドの古典の勉強もしてる様な感じがします。

そして古典文献を学ぶということは、どのようにインドでヨーガが生まれ受け継がれたのかという歴史の流れにも触れます。


なので、ヨーガを通して広範囲な知識を学ぶ為、相方先生のプログラムは、座学7割、実技3割位になります(←私の所感ですが)。

私は縁あって2007年から相方先生のプログラムに参加し始めました。

それまでは、ただ闇雲にヨーガに取り組んでましたが、先生に出会ったことでヨーガをライフワークとして取り組む道筋を教えて頂き、一生取り組んでいきたいと思うようになりました。

私もまだまだ学びの途中で、きっと一生かけて深めていくのだと思います。

相方先生にヨーガをライフワークとして行う場合、丈夫な家を建てる時にしっかりとした土台、基礎が必要になるのと同じで、ヨーガにもしっかりとした土台、基礎が大切だと教わりました。

そのしっかりとした土台、基礎になる部分がヨーガの古典文献に詰まってます。

ですので、ヨーガの古典文献に触れたい方も、相方先生のプログラムをオススメします。

相方先生は、ご夫妻でヨーガに邁進されており、在印歴20年で普段は一年の半分をインドに滞在されてヨーガの研究期間に充て、残り半年はタイの大学でヨーガを教えてらっしゃいます。

2007年からは年に一度帰国され、長野になる養生園でワークショプを行われてます。

なので、国内で先生のワークショップを受けようと思うと長野の養生園へ、後はタイで行われる日本人向けのワークショップへの参加になります。

今年は、10/29(土)~11/3(木)までタイのバンコクで4泊5日に一般向けプログラムがありますので、興味ある方は、私にメール下さってもいいですし、直接相方先生に問い合わせてみてください。

先生のブログ(HHバンコクの仕事/インドの研究 伝統的ヨーガの理論と技術)から関連サイト『Google グループ・ロナウラ系伝統的ヨーガ』に飛んで、その中のメッセージの最後のあるアドレスにメールを送れます。







  

Posted by マロン☆ at 16:11Comments(2)教室の方向性