2010年11月30日

ヨーガの定義

今回は、以前、相方先生がされたヨーガ・スートラの心理モデルの説明の講義を書き起こしたものからヨーガの定義について書き写させて頂きたいと思いますスマイル

その前にヨーガ・スートラとは何かというと、紀元前2-3世紀頃の「パタンジャリ」という聖者(「パタンジャリ」の年代については諸説があります。) によって編纂されたとされているヨーガの経典のことです。

つまりヨーガとは何かという事が編纂された経典でヨーガを行う上で非常に重要な文献です。

そのヨーガ・スートラの1章2節にヨーガとは↓このように定義されてます。

yogas citta vrtti nirodhah(P.Y.S Ⅰ-2)

このスートラは重要なコンセプトで、この同義語をSamadhiと言います。

Samadhiは、日本語では三昧と訳されており、特殊な心身状態を指します。

つまり、”Samadhiを追求する活動を以ってヨーガとする”という定義がパタンジャリのヨーガ・スートラの冒頭に出てきます。

そこで、yogas citta vrtti nirodhah(P.Y.S Ⅰ-2)に戻って、

cittaとは心のことで、cittaがvrttiしてるというのは、心がいつも活動している事を指しています。

そして、citta vrtti nirodhah(心を一時的に停止すること)を以ってヨーガとするとあります。

citta vrtti nirodhah(心を一時的に停止する)とは、身体が完全に休息した状態のことを指します。

夜、熟睡して夢がない状態では、身体は完全に脱力してます。

身体の中の生命維持活動のレベルが低下している状態で、夜、寝る前にご飯を食べていなければ内臓も休止しています。

身体の中の活動が最小限(心臓の活動と呼吸は続いている)で、基本的な生命維持活動も最小限になっているような、熟睡状態。

寝ているときには、夢を見ている眠りと夢を見ていない眠りとがある。

夢を見ているときは、身体は休んでいるが心はむしろ盛んに活動していて、イメージに翻弄されている。

それが寝ている時に時々休止している。

その状態を以ってyogas citta vrtti nirodhahとするが、真っ暗な状態である。

寝ているときの真っ暗な状態を人は覚えてない。

Samadhiというのは、明るい状態を指す。

身体と心は熟睡しているような状態だが、明るくて意識がある。

むしり通常の意識より明晰な状態。

それを以ってSamadhiという。

というのがヨーガの活動になる。とのこと。

では、何故citta vrtti nirodhah(心の一時停止)が必要なのかはまた次回に。



ヨーガの定義



kusunamikiをフォローしましょう
同じカテゴリー(ヨーガについて)の記事画像
重力と調和した姿勢の保持
日々修行♪
戦うでも、逃げるでもなく・・・
心の健康(=メンタルヘルス)
アーサナ(≒ポーズ)の目的
未来へ種を蒔く
同じカテゴリー(ヨーガについて)の記事
 重力と調和した姿勢の保持 (2013-05-10 19:07)
 日々修行♪ (2013-04-21 21:24)
 戦うでも、逃げるでもなく・・・ (2013-03-25 18:20)
 心の健康(=メンタルヘルス) (2013-02-21 17:52)
 アーサナ(≒ポーズ)の目的 (2013-02-18 22:16)
 未来へ種を蒔く (2012-11-30 18:21)

Posted by マロン☆ at 19:34│Comments(0)ヨーガについて
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
ヨーガの定義
    コメント(0)